COLLECTIONS
#51, 2024, Wire,glaze (Soil from Kumano, plum ash, other glaze raw materials), h.25×w.18×d.13 (cm)
All images courtesy of the artist
「生きるだけのいきもの」をテーマとし、窯の中の焼成を生かした釉薬による造形表現を追求している。本作は、田辺市を中心とした農場の協力を得て、廃棄される枝や葉などから灰を作り、それらを釉薬として用いて制作された。不要となった素材が灰となり、窯の中での焼成を経て新たな姿を現したその様は、人知を超えた生命の始まりのようにも見えてくる。
#50、2024、針金、釉薬(ひき岩の土、梅の灰、鹿の骨灰、その他釉薬原料)、h.27×w.20×d.16 (cm)
#51、2024、針金、釉薬(熊野の土、梅の灰、その他釉薬原料)、h.25×w.18×d.13 (cm)
#52、2024、針金、釉薬(熊野の土、カカオの灰、その他釉薬原料)、h.190× w.160×d.15 (cm)
#53、2024、針金、釉薬(みかんの木の灰、その他釉薬原料)、h.19 ×w.11×d.10 (cm)
#54、2024、針金、釉薬(ひき岩の土、梅の灰、鹿の骨灰、その他釉薬原料)、h.70 ×w.80×d.17 (cm)
#55、2024、針金、釉薬(熊野の土、カカオの灰、その他釉薬原料)、h.14 ×w.14×d.8 (cm)
#56、2024、針金、釉薬(カカオの灰、その他釉薬原料)、h.12×w.11×d.12 (cm)
#57、2024、針金、釉薬(紀南の貝殻、その他釉薬原料)、h.11.5×w.15×d.11 (cm)
#58、2024、針金、釉薬(紀南の貝殻、その他釉薬原料)、h.12×w.8×d.9 (cm)
黒木 由美 / Yumi Kuroki
1991年、日本、福岡市生まれ。陶芸作家。
「生きるだけのいきもの」をテーマとし、窯の中の焼成を生かした釉薬による造形表現を追求している。釉薬と土の両方の特性をもつ古代オリエントのファイアンスの研究により、針金と釉薬を用いた独自の制作技法で作品制作を行っている。
美しさや醜さ、増殖や消滅などの相反する意味をもつ泡の質感に惹かれ、泡のように膨らむ釉薬素材と技法、私自身の感情が相互に作用し、形や色となって導き出され、焼成の結果、生きもののような有機的な造形を生み出している。
主な展示に2022年 個展「黒木由美#1」(福岡/日本)、その他、2022年 瀬戸国際セラミック&ガラスアート交流プログラム レジデンス参加(愛知/日本)。
黒木 由美 / Yumi Kuroki