COLLECTIONS
Eyes of forest, 2024, Steel, windbreak nets (スチール, 農業用ネット)
The image courtesy of the artist.
突然、風景に現れる視線。風に揺れ動く気配。原始神道では森や岩、火や水など様々なものに神が宿り、九十九神のように物にも霊が宿ると考えられた。視聴覚情報に慣れすぎてしまった現代において、失われつつある、感じる力。久保は視線という最小限の介入で、私たちが本来持ちうる見えないものを見る想像力に訴えかける。
久保 寛子/ Hiroko Kubo
1987年広島県生まれ。テキサスクリスチャン大学美術修士課程修了。先史芸術や民族芸術、文化人類学の学説のリサーチをベースに、身の回りの素材を用いて彫刻作品を制作している。近年の主な展覧会に、個展「鉄骨のゴッデス」(2024年 ポーラ ミュージアム アネックス、東京)、「GO FOR KOGEI 物質的想像力と物語の縁起―マテリアル、データ、ファンタジー」(2023年、環水公園、富山)、「浪漫台 三線藝術季」(2023年、台湾)等がある。広島文化新人賞(2022年)、六甲ミーツ・アート公募大賞(2017年)受賞。KAMU KANAZAWA(石川)、おおさか創造千島財団(大阪)、株式会社アイザック(富山)などに大型作品が収蔵されている。
Hiroko Kubo