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「Sad Day」は、無国籍であったアカ族出身のアーティスト自身の人生を反映させ、人類に平等はないことを実感してしまう日を表現しています。
ブスイ・アジョウ / Busui Ajaw (1986 年生まれ、チェンライ在住)
アジョウはミャンマーで生まれ、政情不安から逃れるため、幼い頃にタイのチェンライへ移住しました。美術学校には通っていないものの、職人家系に生まれ、工芸家である父親は、語りや木彫りの制作を通して彼らアカ族に関する知識を彼女に伝えていましたが、15歳の時に家業に継がず画家を目指すようになります。彼女は、東南アジアと中国南西部の高原地帯の小さな村に住んでいた民族、アカ族の出身であり、半遊牧民のような生活をしていた一族は、平地からやってきたハン(漢民族)、タイ(タイ族)、バマー(ビルマ族)などの政府権力に抵抗し逃れ、この地域の5つの異なる国家に同化して生活しています。アカ族はアニミズムと祖先崇拝を組み合わせた信仰体系が元であるが、現在ではキリスト教や仏教に改宗している者も少なくありません。