Exhibitions
会場:真珠ビル, 主催:紀南アートウィーク実行委員会
Apr 15 - Apr 24, 2022
< I >, 河野愛, 閉館したホテルの屋上に設置されていたネオン看板, H1370×W275×D80 mm
< I > opportunity, 河野愛, 堀井ヒロツグ, 17’ 44”
All images courtesy of the artists(Photo by Hirotsugu Horii)
河野愛は、布、骨董、写真等の多様なメディアを利用し、場所や人の記憶や時間、価値の変化に関する作品を発表しています。河野の祖父は、白浜温泉老舗「ホテル古賀の井」の創業者であり、彼女は幼少期より古賀浦の入り江で夏を過ごすことが多かったといいます。今回、そんな河野愛の新作『< I > -opportunity - 』を白浜にて発表します。
2021年11月に和歌山県白浜町にて開催された紀南アートウィーク2021では、白浜エリア6箇所に設置された< I >は、当時ホテルの屋上で輝いていたネオン看板を活かした2018年に発表した作品の続編です。白浜市内で鑑賞された方も多いのではないでしょうか。そして、今回、紀南アートウィーク期間中に滞在し、制作された『< I > - Opportunity - 』を白浜の新しいコミュニティ・真珠ビルにて展示致します。タイトルの「 Opportunity 」には、チャンス、好機、機会という意味に加えて、運ぶこと、潮の流れ等を意味するラテン語の「port」に由来しています。未来に向けて、和歌山県紀南の港・白浜について、皆さんと一緒に考えるきっかけになればと考えています。
撮影:堀井ヒロツグ
撮影:堀井ヒロツグ
Aiko Kawano, 撮影:堀井ヒロツグ
河野 愛
2007年京都市立芸術大学大学院 美術研究科 染織 修了。在学中に Royal College of Art 交換留学。広告代理店でのアートディレクター・デザイナーとして10年間勤務。現在、京都芸術大学美術工芸学科専任講師。直近の主な展覧会に、滋賀県立美術館 リニューアルオープン記念展「Soft Territory かかわりのあわい」(2021)、大阪関西国際芸術祭(2022)など。
ホームページ:https://aikawano.com
Hirotsugu Horii
堀井ヒロツグ
2008年早稲田大学芸術学校空間映像科卒業。現在、京都芸術大学美術工芸学科非常勤講師。2013年に東川国際写真祭ポートフォリオオーディションでグランプリ、2021年に IMA next でショートリスト(J・ポール・ゲティ美術館キュレーター:アマンダ・マドックス選 )を受賞。
真珠ビル
真珠ビルは、JR白浜駅前に残る商業施設です。かつては新婚旅行や観光客、地域の人々で賑わい、白浜で採取された特産の真珠製品が人気を博していました。当時の面影を僅かに残すビルは、新世代のオーナーによって生まれ変わり、2022年3月3日に美容室Shinjuとして新たにオープンしました。