Exhibitions

Leslie de Chavez 個展「A Lonely Picket in the Balcony」- Silverlens Galleries

Silverlens Galleries

May 14 - Jun 19, 2021

^{Ang Pag-uyam sa Dugo ng Paskua, 2021, oil, metallic leaf on shaped canvas, 90.55 in • 230 cm (diameter)
All images by courtesy of Silverlens Galleries}

SILVERLENS では、Leslie de Chavez の個展「A Lonely Picket in the Balcony」を開催いたします。Chavezは、2010年の「Buntong Hininga」、2013年の「Nameless Presence」に続き、当ギャラリーでの3回目の個展となります。さまざまな分野で活躍するアーティストは、今回の展示では、絵画、彫刻、インスタレーションを発表しています。アーティストの社会政治的な作品と同様に、これらの作品は、政治の犠牲者となっている周縁化された人々が直面する問題や不平等を調査しています。アーティストの作品はフィリピンのテーマや物語を中心としていますが、世界に数多く存在する「シャドウ・ピープル（影に隠れた人達）」という普遍的なテーマを取り上げています。

"Kailangang makiramay（私たちは同情しなければならない）"。孤立した集団の当事者となり、未曾有の時代における芸術家の役割を意識したアーティストは、「同情」という概念に立ち返ります。アーティストは、リバプールと作家の故郷であるケソン州のアートスペースを舞台に、多作でありながら常に地に足の着いた活動を20年にわたって続けています。これらの作品は、パンデミックの封鎖期間中に制作されたもので、具象的な即時的かつ比喩的なガッツポーズは、共同体の思いやりと政治との間の緊張関係を示しています。ここには明確な解決策や直接的な解答はありません。むしろ、皮肉や負の概念、インスタレーションやキャンバス、防腐剤の入ったアクリルや殺傷力のある弾道の鉛などを通じて、アーティストは集団の無力さ、むなしさを提示しています。

アーティストについて

マニラ生まれのフィリピン人アーティスト、Leslie de Chavez は、歴史、帝国主義、宗教、現代生活に対して鋭く深い探求で知られています。名著やアイコン等の時代の象徴を解体することで、新しい表現を提示します。アーティストはは、フィリピン、中国、韓国、シンガポール、イギリス、スイス等で個展を開催しています。また、シンガポール・ビエンナーレ2013、第3回アジア・アート・ビエンナーレ（台湾）2011、第3回南京トリエンナーレ（中国）2008、第1回ポチョン・アジア・ビエンナーレ（韓国）2007などの著名な展覧会やアートフェスティバルにも参加しています。また、ケソン州ルクバンにあるアーティスト・ラン・イニシアチブ「Project Space Pilipinas」のディレクター／創設者でもあります。

SILVERLENS について

SILVERLENSは、アーティストの代理業務、機関とのコラボレーション、アートコンサルタント、アートフェアやギャラリーとの提携を含む展覧会プログラムを通じて、アーティストを現代アートの対話のより広い枠組みの中に位置づけることを目指しています。アジアのアートコミュニティの枠を超えた活動を続けてきたことで、アーティストやコレクターから、東南アジアを代表する現代美術ギャラリーのひとつとして認められています。SILVERLENSは、2004年にIsa LorenzoとRachel Rilloによって設立されました。