Exhibitions

Sinta Tantra 個展「All You Could Hear」- Richard Koh Fine Art Bangkok

Richard Koh Fine Art Bangkok (RKFA)

Jul 01 - Jul 22, 2023

^{All images by courtesy of Richard Koh Fine Art (RKFA)}

湾曲した有機的な形状と金色の天球が、深い青い色合いの広がりの中に浮かんでいるように見えます。 アーティスト Sinta Tantra の実践は、物理的空間と心理的空間の両方の観点から、色と形の変容を探求しています。彼女の作品は、私たち自身と環境の中でより深くつながるよう私たちを誘います。

本展「All You Could Hear」は、静寂と瞑想の日であるバリの祭り Nyepi / ニュピを出発点としています。 このタイトルは、アーティスト Tantra の父親がニュピの夜に彼女に宛てた手紙に由来しており、その中で彼は「島全体がとても暗くて、美しくて静かです…街灯もなく…聞こえるのはコオロギの声だけです。」と書いていました。Tantra はこの鮮やかな故郷のイメージをもとに、自然や宇宙と私たちの関係を作り、見ることの瞑想的な性質を探求しています。

展示されているすべての絵画は、中国の伝統的な巻物や絵画で典型的に使用されている垂直方向の形式に従っています。 Tantra が「西洋と東洋の伝統には、文字や画像の読み方だけでなく、時間の概念に関しても、異なる見方があります。 たとえば、バリの暦は、太陽周期ではなく月を中心に回転します。 死後、私たちは再び生まれ変わり輪廻転生します。」と述べているように、円は Tantra の作品で繰り返し現れるモチーフを形成し、焦点を作り出し、瞑想の実践で使われる象徴性を奏でていますが、惑星や太陽系、夜空に月が現れたり、夜明けの最初の時間にゆっくりと消えたりする宇宙的なものと見ることもできます。対照的に「シャドウ・ムーブメント」 、 「カナン・サリ」 、 「ゴールデン・セレステ」 の波打つ形や有機的なフォルムは、抽象化された花、あるいは踊る身体の影の動きなど、より素朴でトロピカルに見えます。

アーティストについて

Sinta Tantra （1979年、アメリカ合衆国 ニューヨーク生まれ） は、カラフルで大規模なパブリック アートワークや幾何学的な絵画で知られています。 ロンドンとバリの 2 つのスタジオを拠点に生活し、活動しているタントラのアートワークは、複数の次元とスケールを占めています。 彼女のキャンバスは、都市のスカイラインを切り裂く橋から、スタジオの親密な環境で作られたストレッチリネンのフレームへと快適に移行します。それぞれのアートワークは、彼女のユートピア的な願望の抽象的な青写真です。
タントラはニューヨークでバリ人の両親のもとに生まれ、ロンドンで育ち、スレイド美術学校 (2003 年) とロイヤル アカデミー スクール (2006 年) で美術を学びました。 彼女の作品のモチーフは、バウハウス、アールデコ、モダニズム、抽象化などの西洋の運動に由来しています。 ポスト植民地時代の文脈における彼女のバリ人のアイデンティティが彼女の作品の中心となっています。 20 世紀のバリの芸術家、建築家、石彫刻家、イ グスティ ニョマン レンパドの素描は、二次元の線と三次元空間への探求に情報を与えました。 彼女のポップでトロピカルなカラーパレットは、バリの文化と環境からインスピレーションを得ています。