Exhibitions
Sing Sing Theater
Oct 20
電子音楽、ビジュアルデザイン、ポエトリーリーディングと、ドミートリイ・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチの「弦楽四重奏曲第8番ハ短調 作品110」演奏
チケット: 800 Baht (ワンドリンク付き)
ご予約・お問い合わせ: nat.wtfbangkok@gmail.com, 02 662 6246
Pro Musica Quartet 奏者:
Leo Phillips(ヴァイオリン)
Jirajet Jesadachet(ヴァイオリン)
Tasana Nagavajara(ヴィオラ)
Noa Chorin(チェロ)
ポエトリー・リーディング パフォーマー:
Wesley Hsu
Ying Kiratibhongse
Sasapin Siriwanij
Maria Lynn Ehren (Maria Poonlertlarp)
エレクトロ音響アーティスト:Nutchapon Choosakul
ビジュアルアート:Natnaran Buayloy
映像リサーチャー:Amanda Mustard
キュレーター:Somrak Sila
Pro Musica と WTFギャラリーは、Sing Sing Theatre の協力により「COUNTERPOINT」を開催します。バンコクで最も魅力的で有名なクラブのひとつで、観客はバンコク初の「アヴァンギャルドな」クラシック音楽演奏を体験することになるでしょう。座席なし、拍手する・しないの厳しいルールなし。誰でも自由に、クラブ内を歩き回ったり、飲み物を買ったり、自分の好きな場所で演奏を楽しむことができます。
イベントは電子音楽のライブ演奏と共に、四つの詩の朗読で始まります。朗読者と電子音楽家の両方のパフォーマンスは、特にその後に続くショスタコーヴィチ「弦楽四重奏曲第8番」のクラシック音楽に対して構成され、引用された、アーティストの個人的応答です。
第二部では Pro Musica Quartet がショスタコーヴィチ「弦楽四重奏曲第8番」を、ニューメディア・アーティストとジャーナリストによって創られた現代アニメーション映像と組み合わせ、休止なしの五つのドラマチック・ムーブメントとして演奏します。
1960年夏、ソ連・東独映画スコアの仕事のため、ショスタコーヴィチはドレスデンを訪れました。ドレスデンは、1945年に連合軍の爆撃によって破壊されたドイツの都市で、広島の原爆犠牲者よりも多くの人が死亡した町です。そこで、わずか三日の間に、ショスタコーヴィチは「ファシズム と戦争の犠牲者の想い出に」と書かれた弦楽四重奏曲第8番を作曲し、その強度、即時性、痛み、ショック、そして驚くべき沈黙によってそれは彼の最も有名な作品となりました。
ショスタコーヴィチは、涙なしに弦楽四重奏曲第8番を聞くことはできないと断言しましたが、その作品は自己憐憫的ではありません。むしろこの才能は、人間の絶望を扱うために個人の苦しみを超越します。それこそがその深みを説明しています。それが声をあげる苦痛とは、ファシズム、戦争、あるいは個人的な死別によるものであろうと、耐え難い喪失を経験したすべての人々の悲劇的で人間的な苦悩です。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番は、この苦い普遍的な経験に共鳴します。それはまさに「心の血によって書かれた音楽」であり、それこそが20世紀の傑作である理由です。
本イベントは、SCG Foundation、Singha Corporation、シラパコーン大学音楽学部のサポートによって開催されます。