Exhibitions
Silverlens Galleries
Jan 14 - Feb 12, 2022
Red Object #04, 2021, oil on canvas, 182.88h x 152.40w cm (each).
All images by courtesy of Silverlens Galleries
Silverlens Gallery では、Bernardo Pacquing による個展「Disquietude / 不穏な出来事」が開催されています。本個展では、アーティストが外国でのロックダウン中に経験した不安定さと分離によって形作られた一連の作品を展示します。
「Red paintings / 赤い絵」と呼ばれる巨大な単色のディプティックスは、過去の作風の質感や色から脱却することで、彼の作品の新しい段階を示しています。最も注目すべきは、赤が初めて主要な色として使用されることです。それは特殊な深紅の色合いで、毒か夜のように暗いです。それは、神経終末が裂けているために感覚が認識できないほど麻痺している赤い肉の傷のように見えます。別のキャンバス地には、寺院で見られる風化した赤の色合いがあり、この色は古代宗教が悪霊を追い払うために使用した色です。作品の中には、抽象化のプロセスの早い段階で重ねられた明るい色がちらりと見え、オレンジ、黄色、さらには灰色の斑点が覗いています。
Red Object #01, 2021, oil on canvas, 182.88h x 152.40w cm (each)
1-Beta Chain 19, 2020, oil on cut cardboards, 30.48h x 26.04w cm
1-Beta Chain 33, 2020, oil on cut cardboards, 30.48h x 21.08w cm
Bernardo Pacquing
Bernardo Pacquing (1967年、フィルピン タルラック生まれ)
彼は、美的表現、形、価値の認識に立ち向かい、混乱させような異なったオブジェクトの使用を通じて、絵画や彫刻における抽象化の表現力の可能性にアプローチし続けてます。視覚的現実の有機的な形に焦点を当てることによって、彼の作品は議論の余地のない形の概念を置き換え、肯定と否定が共存する可能性を開きます。
Bernardo Pacquing は1967年フィリピンのパンパンガ州タルラックで生まれました。彼は1989年にフィリピン大学美術学部を卒業し、1992年にフィリピン芸術協会オープンアートコンペティション(Painting, Non- Representation)の大賞を2度受賞しています。 また、2000年にフィリピン文化センターの13人の芸術家賞を受賞し、米国のバーモントスタジオセンターでの滞在に対してフリーマンフェローシップ助成金を受け取りました。