Exhibitions

Morakot Ketklao 個展「False Scenery」- La Lanta Fine Art

La Lanta Fine Art

Sep 04 - Oct 20, 2021

^{Sun lit Sky, 2021, Acrylic on linen, 80 x 60 cm
All images courtesy of La Lanta Fine Art}

La Lanta Fine Art では、才能あるタイの女性画家 Morakot Ketklao の個展「False Scenery」を開催しています。Ketklao は、人間の自然との関わりについて興味を持っており、人間の存在は、必然的に自然の景観を人間のニーズに合わせて変えてしまうものだと考えています。彼女の新しい作品では、有機素材と合成素材の間の緊張感を表現します。

「False Scenery」展では、身の回りの自然の風景をガラス窓、金属製フェンス、鉄製門といった合成素材を通して見ることに焦点を当てています。人間が住む環境の中でごくありふれた存在であるこれらの構造物は、何か危険が起こるのを防ぐために人間によって設計されています。それにもかかわらず、その幾何学的なパターンは私たちの目に緊張感を生み出します。パンデミックで家に閉じこもっている間、Ketklao の人間と自然というテーマへの関心は、時間とともに高まっていきました。人は皆、自然との様々な関わり合いの中で成長していくので、環境や状況に対する評価も人それぞれであると彼女は考えています。

アーティストについて

Morakot Ketklao （活動拠点：タイ チェンマイ）

Ketklao は、地球規模の気候変動の個人的な体験と共有された体験の関係を探求しています。彼女は、身近な環境のニュアンスを日常的に観察し、それを関連づづけることにより、彼女の作品に風景の要素と構造的な幾何学性を組み合わせて、壊れた建築的な風景を作りだし、生活の中に常に入り込んでくる人間の存在を表しています。彼女は、自然界の喪失への懸念を表現する感情的な視覚的言語を開発し、思いやり、共感、友情といったテーマを探求していますが、これらはすべて、人新世時代における自然に対する私たちの集合的な嘆きによって結ばれています。

Ketklao は、ドイツの Leipzig 視覚芸術アカデミーの Miestershuler プログラムを受講し、ドイツ・ドレスデンのマスタープログラム（女性アーティスト）の奨学金と、ドイツ・フランクフルトのインターナショナル・プレースメント・サービス（Zentralstelle four Arbeitsvermittlung）の奨学金を受け、タイのナレスワン大学で教育工学とコミュニケーションの哲学博士号を取得しました。国内（タイ）および海外で作品を展示しており、タイ、ベトナム、ドイツ、オーストリア、スウェーデン、イタリア、ポーランド、ルーマニア、モンテネグロで個展やグループ展を開催しています。現在は、チェンマイ大学でアートの専任講師を務めています。