Exhibitions
Vin Gallery
Mar 12 - Apr 29, 2021
All images courtesy of Vin Gallery
Vin Gallery は、フランス人アーティスト Frédéric Dialynas Sanchez による個展「La mémoire dans la peau」を開催しています。この最新プロジェクトでは、ベトナムのルーツを掘り起こし、戦後の記憶と現代に残る痕跡を幾何学的に再現します。 アーティストは、2012年に初めてホーチミン市博物館を訪れ、コレクション内のいくつかの戦争遺物がベトナムの人々によって日常使用される新しい生活必需品に転用されていることに魅了されました。
織物自体は、戦争の目撃者として存在しているだけでなく、精巧に丈夫につくられたこれらの生地は物品が不足していた戦後に、日常的に使用される生活必需品に転用されました。その多様性と現代的なファッションに興味をそそられたアーティストが構成したこのシリーズは、戦後何十年たっても人々が自分たちの現実の生活を(再)確立するために新しい方法を絶えず模索していることを象徴するものです。アーティストは、彼自身が感じる物語を視聴者に押し付けることを拒み、あえて抽象化な視覚言語を選択しています。視聴者に質感、空間、光を感じさせ、自ら物語を解釈し、作り上げるよう促しているのです。
Bình Nguyên, 2020
patchwork of bulletproof vest padding, wooden stretcher
200cm x 160cm
Untitled 3, 2020
patchwork of bulletproof vest padding, wooden stretcher
200cm x 160cm
Untitled 7, 2020
patchwork of bulletproof vest padding, wooden stretcher
32cm x 40cm
Diệu Nghiêm, 2020
patchwork of bulletproof vest padding, wooden stretcher
32cm x 40cm
Behind: “The Golden Age: Cambodia, Laos, Vietnam”,
4 - 25 June 2016, Topaz Arts, Queens, New York City
Frédéric Dialynas Sanchez (フランス、オーセール 1983年生まれ)
画家であり彫刻家でもある彼は、現在、ベトナム ホーチミンに居住し活動しています。彼は、2006年に最初の個展を開いたハノイで、ベトナムの日常生活の兆候に触発された幾何学的抽象絵画の修練を始めました。
抽象化の分野に根ざした彼の作品は、集団のアイデンティティと記憶の問題を提起しながら、さまざまな形を取り、複数の技術(パッチワーク、織り、セラミック、組み立て、溶接、コラージュ、ラッカー絵画への彫刻など)が含まれています。
彼の作品は、オリヴィエ・モセットのアートコレクションで展示されています。「Portrait of the Artist as a Biker」と「The artist as a collector」は、«LE MAGASIN - CNAC»(フランス 2009)、«Museum of Fine Arts of La Chaux-de-Fonds »(スイス 2010)、«Museum of Contemporary Arts of Tucson »(アメリカ アリゾナ 2010/2011)にて紹介されました。
最近の彼は、«PRACTICE»(ニューヨーク、2017)、«La Casa de Velásquez»(マドリード、2018)、«Villa Saigon»(ホーチミン 、2019)などでアーティスト・イン・レジデンスのプログラムの一環としてアート活動を発展させる機会を得ています。
Oanh, 2020 Patchwork of bulletproof vest padding, wooden stretcher 34cm x 40cm