Exhibitions

Le Thuy 個展「The silence is deafening」- Vin Gallery

Vin Gallery

Nov 13, 2020 - Jan 08, 2021

^{All images courtesy of Vin Gallery}

Vin Gallery では新たに、ハノイ在住のアーティスト Le Thuy による展覧会を開催します。本個展「The silence is deafening」で Le Thuy（1988年生まれ）は私たちを、彼女の作品にこれまでみられなかった美的世界の一面へと誘います。今も続く COVID-19 のパンデミックと世界中の社会的・政治的混乱の只中で、これらの新しい作品はタイムリーでありながら、なお繊細なステートメントを発しています。彼女の過去作品では、美の探求とは安らぎと黙想でした。今回「The silence is deafening」で Thuy は、熟考と哀悼、回復の空間を形成しています。

彼女の言葉に、「悲劇が起きているところに、静寂の空間を作りたい。ありふれた生活、利己心、無関心、私たちを無音の世界 ーつまり死の世界に運んでいく恐れの幻影。」とあります。本個展は、漆といった新しい素材での実験と空間への介入において、Le Thuy のキャリアの重要なマイルストーンであり、また同時に新たな成熟と自信も示しています。

作家について

Le Thuy
1988年タインホア省に生まれ農村で育った Le Thuy は、田舎での暮らしに精通しています。2013年にベトナム美術大学を卒業後、近年はハノイに暮らし、活動しています。

「Thuy は哲学的な生活の証人として、絵画を使って彼女のパーソナルな物語を展開させてきました。彼女はベトナムの伝統的民族伝承にインスピレーションを受け、絹に絵を描きます。犬、鹿、鳥、魚、虫といったありふれた動物たちが彼女の絵画に生息しています。しかし Le Thuy の絵画の動物像は、向き合う困難の擬人化で、しばしば被害者としても、破壊的な要素としてもキャラクター化されています。彼女の故意に美しい構成には、混乱や、腐敗、死が深く根付いています。Thuy は、美と死、または死の中の美という矛盾についての現代的な独白を宿すため、絹の帛画というベトナムの伝統的素材を巧みに操ることに成功しています。」
ー Young Talent Programme 2016/2017 プログラム・キュレーター、Seah Tzi-Yan によるエッセイより

Le Thuy は シンガポールでの2016年 ION orchard 主催 Young Talent Programme や Affordable Art Fair にて受賞。その作品は Dogma Collection、Salon Saigon Collection、また国内外のプレイベート・コレクションに収蔵されています。