Exhibitions
Gallery VER
Jan 22 - Mar 20, 2022
All images courtesy of Gallery VER
儚い永遠の身体へようこそ
すべての子供たちは、海の真ん中にある博物館に向かうトラックで運ばれ、雲の上のメインスタンドで寄り添って眠っている。 曲がりくねった道、白い砂浜、ターコイズブルーの海、太陽、月や星でいっぱいの空。 そして、すべてを映し出す鏡でできたピラミッド型の博物館。それはトラックが近づくどの方向にも色を変える。博物館は高くそびえ立ち、それぞれの高層階にはすべての人の思い出が収められている。 特別な思い出であろうと一般的な思い出であろうと、この博物館ではそれらはみな平等である。世界中のすべての人の話が伝えられ、反映され、記憶される。
しかし、メインスタンドにいる子供たちの中に、起きている子供が1人いる。 彼は友達に寄りかかって眠っているふりをしているだけで、彼を取り巻くあらゆることに気づいている。
Harit Srikhao による個展「Bêtes Éternelles」は、「子供たち」から完璧な身体を奪うことによって、機関または国家が単なる資産に変えようとする試行を描いている。「Bêtes Éternelles」展の背景では、これは、最も完璧な身体を追求するライフキャスト(人型取り)技術で表される。これらの身体はしばしば若者のものである。 同時に、「Bêtes Éternelles」では、床に置かれた何百人もの若者たちの丸刈りの頭を目にするように私たちを導く。 この展覧会では、「身体」を変化させて、制度や国家が「資産」にすることの仕組みに疑問を投げかける。
Harit Srikhao(1995年、バンコク生まれ)は、タイを拠点とする写真家兼アーティストである。 イタリアのヌオーヴァ・アカデミア・ディ・ベルアルティ(NABA)で写真とビジュアルデザインの修士号を取得する。 作品を通して、ハリットは写真とプロパガンダの関係を強調し、政治とセクシュアリティに関する対話に着手する。
彼の作品は、スイス、Muse de llyse、ドイツ、Museum Fridericianum、オランダ、Foam Fotografie museum、ロンドンの FabbriShenker プロジェクトに展示されている。タイのヤングタイアーティスト賞(Young Thai Artist Award)、シンガポールのIPAのヤングポートフォリオ賞(IPA’s Young Portfolio Award)、オランダのプリンスクラウスシード賞(Prince Claus Seed awards)、フォームタレント(Foam Talent)、ロンドンの Gomma Grant 2等賞など、多数の国際的な賞を受賞している。