COLLECTIONS
Video (1 channel), color, sound 5 minutes 2017
All images courtesy of the artist
本作品は、ゲーム等に利用されるセンサー機器と、奥行きを色で捉えるソフトウェアによって制作されている。この技術を使用した目的は、霊的世界を描き出し、宗教衣装を身にまとった霊媒女性の信仰を再描写し、レンドンというベトナムの降霊儀式のための空間を表現するためである。
本作品では、儀礼場、信者、これらの信者の信仰と、彼らの日常生活における願望との関係を探求している。
技術の進歩によって、デジタルの世界が生まれた。
ベトナムの内戦後、聖母道に関する宗教的実践のブームは、海外からベトナムへの情報流入と同時に発生している。
ベトナム社会の混乱が増す中で、アーティストは、物質的世界への信仰が宗教上の儀式によって偽装されているのではないか、という視点を提示している。
本作品は、ベトナム北部タイグエン省のアーティストの故郷の長期研究プロジェクトの一環として制作されたものである。アーティストの故郷は、茶葉の生産を主産品とする農村から、電子機器を生産する製造地域へと急速に変貌しつつある。
