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2020年8月28日バンコクにて、国際現代芸術祭「バンコク・アート・ビエンナーレ2020」(BAB 2020)は参加アーティストの全リストを発表しました。市全域にわたる9つの会場で展覧会が開催され、名所旧跡には再び新たなコミッションワークが設置されます。 "新しい日常" の文脈のもと、「Escape Routes」をテーマにキュレーションされた35カ国・82名の世界的アーティストによる作品200点以上が、タイのアートシーンを盛り立て、刺激します。
初開催であった2018年は200万人以上の来場者を迎えましたが、COVID-19に対する安全策を守り、ソーシャルディスタンスを確保するため、今回は初めに3会場を2020年10月12から開始し、来場者数の調整を行います。
1000平方メートル以上の展示スペースとして新たに特別設営されたThe Parq では、16人のアーティストによる25作品以上のアートワークを展示し、休憩やディスカッションのための場として「BABカフェ」も新登場します。また、同市の新しいグローバルランドマーク One Bangkok には2つの展示スペースが設けられます。
ビエンナーレの正式開催時には、2020年10月29日からさらに6会場がオープンされ、バンコクの主要河川チャオプラヤ川沿いの古代寺院にてコミッションワークや展覧会が披露されます。これらの会場には3つの仏教寺院、涅槃仏寺院として知られる Wat Pho(ワットポー)、中国磁器で飾られた仏塔を持つ通称・暁の寺 Wat Arun(ワットアルン)、Kadeejeen エリアで鉄柵の寺として知られる Wat Prayoon(ワット・プラヨン)などが含まれます。
川を下った市内では、バンコク最大の公立現代美術センターであるバンコク芸術文化センター(BACC)、新古典派建築のランドマークである旧商務省跡 Museum Siam(サヤーム博物館)、そして聖 Mazu 神社 が置かれた伝統的華僑建造物でアートコンプレックスとして改装された LHONG 1919 へと、展覧会は続きます。すべての展覧会は、2021年1月31日まで開催されます。
<会場写真>
上段 左: The Parq / 右: One Bangkok
中段 上: Wat Pho / 左: Wat Arun / 右: Wat Prayoon
下段 左: バンコク芸術文化センター / 中央: Museum Siam / 右: LHONG 1919
2018年、 BAB は芸術・文化分野でのキャリア形成に関心を持つ次世代人材の育成を目的としたアート徒弟制度「DEK BAB」をスタートさせました。DEK とはタイ語で「若者」を意味し、大学生から一般市民に至るまで、様々なバックグラウンドや経験を持った応募者を幅広く受け入れ、ユニークな現代美術体験を提供し、世界中の著名なアーティストと緊密に協力しています。今年は730名以上の応募があり、ビエンナーレに重要な貢献をしています。
Yuthasak Supasorn / タイ観光庁総裁:
「国際的に著名な芸術家らの傑出した新たなラインアップを紹介する BABの 第二回開催は、世界中のアートファンをこの芸術文化の到着地へと集めることになるでしょう。このビエンナーレ開催は、COVID-19 パンデミックからの我が国の段階的回復を保証し、タイが笑顔と安全性を持って旅行者を歓迎する用意ができていることを宣言します。タイ政府観光庁は、バンコク・アート・ビエンナーレ2020が、世界不況の中で経済活動を促進させながらカルチュラルツーリズムを後押しし、国内外の観光客を惹きつける助けとなるものと確信しています。」
Prof. Apinan Poshyananda / バンコク・アート・ビエンナーレ チーフエグゼクティブ・アートディレクター:
「バンコク・アート・ビエンナーレ2020 は世界的重要性を持ったイベントとなっており、2018年の第一回フェスティバルの成功は、バンコクを活気溢れる芸術と文化のハブへと変えてくれました。今年、我々は前回をはるかに超える82名のアーティストを招きます。彼らはタイ観光とタイのアートシーンを盛り上げてくれることでしょう。長い歴史の中でコミュニティーとともにあり、目に見えない文化史跡でありバンコク観光の要と考えられてきた、チャオプラヤー川沿いの寺院や小道のように、開催会場はその文化的・歴史的重要性を元に戦略的に選ばれました。我々は 観客のみなさまの不安を完全に取り除くべく、マスク着用などの安全かつソーシャルディスタンスを守った取り組み、検温、アルコール消毒などを実施し、"ニューノーマル" なアート鑑賞のあり方を十分に準備いたします。」
Chiruit Isarangkun Na Ayuthaya / タイ・コンベンション&エキシビションビューロー 代表:
「私は、このイベント開催を可能にしてくださった様々なセクター間の協力、特に Thai Beverage Public Company Limited をはじめとする民間セクターの献身に感服いたしております。同社は、文化観光を支えることの重要性を認識し、ともにこのビエンナーレを推進してくださいました。アートコミュニティにダイナミックな空気を生み出すことに加えて、ビエンナーレは、経済的成長、特に観光・ホスピタリティ分野を刺激する手助けとなってくれることでしょう。」
バンコク・アート・ビエンナーレ2020(BAB 2020) に関する最新ニュース・活動予定は、Facebook および Instagram アカウント「Bkkartbiennale」にて。
バンコク・アート・ビエンナーレ2020(BAB 2020)は、2020年10月29日〜2021年1月31日、バンコク・アート・ビエンナーレ財団主催によりタイの首都で開催されます。同財団は2017年、タイ・ビバレッジCEO兼社長 Thapana Sirivadhanabhakdi 氏と、前・タイ文化省事務次官であり、BABのチーフエグゼクティブ・アートディレクターを務める Prof. Dr. Apinan Poshyananda によって共同設立されました。BAB 2018 はバンコク初のビエンナーレであり、これにより同市は国際ビエンナーレ・サーキットへの仲間入りを果たしました。
BAB 2020は、タイ観光庁(TAT)、バンコク都庁(BMA)、タイコンベンション・アンド・エキシビション・ビューロー(TCEB)、One Bangkok、Siam Cement Group Public Company Limited (SCG)、トヨタ自動車タイランド、南東保険公社、PM Center Co.Ltd.、バンコク・アート・アンド・カルチャー・センター、アマリンTV 34、GMM Channel Company Limited、各国在タイ大使館をメインスポンサーおよび提携パートナーに、またこれらの重要な官民協力を実現してくださった Thai Beverage Public Company Limited の支援により開催されます。
Prof. Apinan Poshyananda
1956年生まれ。エディンバラ大学で芸術学の学士号と修士号を、コーネル大学で美術史の博士号を取得。アーティストとしてタイ国立美術展にて三度受賞。タイやアジアの美術に関する著作のほか、タイ・チュラロンコン大学の造形学部教授に就任。2003年の第50回ベネツィア・ビエンナーレにて初のタイ・パビリオンのキュレーション委託を受け、タイ文化省現代芸術文化局長、文化振興局長、および事務次官兼副大臣を務める。アジア、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアでのアジア現代美術を含む国際展をキュレーション、ディレクション:Traditional/Tension (1996, Grey Art Gallery, Queen Museum of Art, and Asia Society Galleries, New York)、Traces of Siamese Smile: Art + Faith + Politic + Love (2008) the inaugural exhibition of the Bangkok Art and Culture Centre (BACC)、Thailand Eye (2015, Saatchi Gallery, London and BACC)。
主な委員就任等:Committee member of the Asian Cultural Council, New York、Solomon Guggenheim Museum, New York、Board of National Gallery, Singapore、Board of Foundation of BACC、and Advisor to President and CEO, Thai Beverage Plc.
叙勲:Knight Grand Cordon (Special Class) of the Most Exalted Order of the White Elephant, Thailand、Knight First Class of Royal Order of the Polar Star, Sweden、Knight, Order of the Star of Italian Solidarity, Italy and Officer of the French Arts and Letters Order, France
・Asst. Prof. Wutigorn Kongka, Artist and Lecturer at Fine Arts Department, Faculty of Architecture,
King’s Mongkut Institute of Technology Ladkrabang, Thailand
・Ong Puay Khim, Head & Curator, Biennale and Residencies, Singapore Art Museum, Singapore
・Sun Wenjie, Head of Exhibitions, Red Brick Art Museum, Beijing, China
・Dow Wasiksiri, Artist and President of the Royal Photographic Society of Thailand (RPST), Thailand
Wutigorn Kongka,
Courtesy Bangkok Art Biennale
Ong Puay Khim
Courtesy Bangkok Art Biennale
Sun Wenjie
Courtesy Bangkok Art Biennale
© Wang Jun & Yang Li
Dow Wasiksiri
Courtesy Bangkok Art Biennale
・Marina Abramović, Performance artist and President of Marina Abramović Institute (MAI)
・David Stuart Elliott, Vice-Director and Senior Curator of RMCA, Guangzhou, China
・Fumio Nanjo, Former Director of the Mori Art Museum, Tokyo, Japan
・Alexandra Munroe, Senior Curator of Solomon R. Guggenheim Museum and Foundation, New York, USA
・Marco Scotini, Artistic Director of FM Center for Contemporary Art, and Head of the Visual Arts and Curatorial Studies Department at NABA, Milan, Italy
・Wang Chen, Vice President of the China Arts and Entertainment Group and member of the Expert Committee of China National Art Foundation
[ 公式サイトで一覧を見る ]
・Marina Abramović
・Irwan Ahmett and Tita Salina
・Ai Weiwei
・John Akomfrah
・Ruangsak Anuwatwimon
・Rushdi Anwar
・Martha Atienza
・Thanet Awsinsiri
・Massimo Bartolini
・Baatarzorig Batjargal
・Nomin Bold
・Elina Brotherus
・Carlos Casas
・Choy Ka Fai
・Venzha Christ and Indonesia Space Science Society
・Maisie Cousins
・Frank Hallam Day
・Nezaket Ekici
・Leandro Erlich
・Julia Fullerton-Batten
・Miles Greenberg
・Tada Hengsapkul
・Maria Stamenković Herranz
・Ho Rui An
・Christian Jankowski
・Reena Saini Kallat
・Lampu Kansanoh
・Anish Kapoor
・Kaung Swan Thar
・Yuree Kensaku
・Kubra Khademi
・Naiza Khan
・Khvay Samnang
・Ga Ram Kim
・Elena Knox
・Tan Kositpipat
・Note Kritsada
・Dinh Q. Lê
・Haevan Lee
・Lolay
・Lu Yang
・Rachel Maclean
・Taus Makhacheva
・Rania Matar
・Dane Mitchell
・Sarah Naqvi
・New-Territories, with...
・Uttaporn Nimmalaikeaw
・Yoko Ono
・Nipan Oranniwesna
・P7
・Jureeporn Pedking
・Samer Peerachai
・Buchachon Petthanya
・Souliya Phoumivong
・I-na Phuyuthanon
・Ana Prvački
・Thaiwijit Puengkasemsomboon
・Charit Pusiri
・Araya Rasdjarmrearnsook
・Pen-Ek Ratanaruang
・Marinella Senatore
・Andres Serrano
・Michael Shaowanasai
・Yanakorn Sinvatcharaporn
・Rungruang Sittirerk
・Minah Son
・Dansoung Sungvoraveshapan
・Wasinburee Supanichvoraparch
・Melati Suryodarmo
・Prateep Suthatongthai
・Farhana Islam Tani
・Yuken Teruya
・Bussaraporn Thongchai
・Narongyot Thongyu
・Chantana Tiprachart
・Rirkrit Tiravanija
・Ubatsat
・Bill Viola
・Tawan Wattuya
・Zhang Kechun
・Zhou Xia Hu