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ルイン・オオ・マウン(Lwin Oo Maung)/ アーティスト インタビュー – 呼吸の抽象化

Myanmar
Lwin Oo Maung

All images courtesy of the artist

Curated, Edited, Translated and Design by SOCA (School of Contemporary Art Project) in collaboration with AURA Contemporary Art Foundation Aung Myat Htay, Yuto Yabumoto (AURA).

ルイン・オオ・マウン / Lwin Oo Maung(パフォーマンス、アーティスト)

高校卒業後、大学時代に芸術、特に絵画に興味を持つようになりました。独学で絵を勉強したり、絵に関する本を読んだりしていました。そして、志を同じくするアーティストたちと友達になり、彼らと一緒に学び続けました。そこから、2007年にバンコクで開催された「On/Off」という展覧会で、パフォーマンス・アートに興味を持ち始めました。パフォーマンスがアートの一形態であることを理解し、それについて調べ始め、2010年には、パフォーマンス・アートを始めました。ほとんどの作品は、私自身の人生についてのものでした。最近の作品では、二人の人間を「Maung」と「Mal」(ビルマ語で恋人同士の愛称)と名付けました。人間の性質として、一人でいるときは自分にしか依存しませんが、二人でいると別の問題が出てきます。宗教の違いや、ビルマの占星術では火曜生まれと水曜生まれは一緒にしてはいけない、といったことです。月曜は虎、火曜は獅子、水曜は象、木曜は鼠、金曜は土竜、土曜は龍、日曜はガルーダというように、それぞれの曜日を動物で表します。ここで問題になるのが、動物同士が仲良くできないことです。ミャウウー(ラカイン州)では、多くのパゴダに精霊の彫刻があります。毎朝、そこに行っていたのですが、ある日、精霊の彫刻が現代の塗料で塗り替えられていることに気づきました。見た目がすっかり変わってしまったのです。そこで私は、精霊にまつわるコンセプトを実験してみることにしました。実験をしているうちに、それは現実の世界でも同じであることに気づきました。新しい信念は、オリジナルの信念よりも強化されることがあると思うのです。

  • Lwin Oo Maung

ルイン・オオ・マウンは、ミャンマー国軍の元兵士である。アートを通じて、彼自身の身体とアーティストとしてのアイデンティティー、ミャンマー国民が崇拝する霊や歴史上の人物、そして自分自身、自身の未来像や霊の存在の再構築を試みる。
 
<アーティストの詳細>
https://myanmartevolution.com/2018/01/11/after-10-years-lwin-oo-maung/

WORKS


文責: Aura Contemporary Art Foundation / アウラ現代藝術振興財団